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2023.11.26

棡原の長寿食を尋ねて

前々から気になっていた棡原の長寿食がいただける梅鶯荘に行って来ました。

ここは長寿食研究の第一人者である古守豊甫先生も足繁く研究に通ったお宅で、棡原の長寿食を味わえる貴重な場所でもあります。

上野原インターチェンジより車を走らせること30分弱。今日は天気にも恵まれ、明るい日差しが射しこむ旧家の部屋で、沢山の品数の料理をいただきました。

給仕してくれた方は「この季節はイモが主になってしまいまして・・・」と謙遜しながら仰っていましたが、棡原の代表的なジャガイモ料理の「セイダのタマジ」や、「里芋と芋茎(ズイキ)の煮物」「ジャガイモと紫蘇の天ぷら」はじめ、「ふろふき大根」「蕗と生姜の佃煮」「コンニャクの煮物」、さらには上野原全体の名物にもなった「酒饅頭」などなど。食べきれないくらいの品数と地元の山野の恵みに大満足でした。

左上:自家製コンニャク 左下:セイダのタマジ

また、それぞれの器とそこに敷かれた蕗や朴の木の葉も味わい深いものがありました。

酒饅頭(ふくらし粉は使っていない)

なお棡原の方々がいつもこのように品数が多い食事をしていた訳でないうえに、長寿には傾斜地での農作業や山仕事といった肉体を使った労働や、高齢者が孤立しない人間関係といった様々な要素が関係しています。

当然ながら今日の昼食を食べたからと言って長寿になるわけではありませんが、また違った季節に訪れたいと思いました。