2023.03.29
中学生が作った地方病の本です。
先日、素晴らしい本に巡り合いました。『中学生が伝える 恐ろしいやまい・地方病』という絵本です。題名からも分かるとおり、この本を作ったのは私立南アルプス子どもの村中学校の3人の中学生です。
甲府盆地の人々の記憶から少しずつ消えていく地方病について、病気の歴史・罹患の過程から、行政と住民による撲滅の過程まで分かりやすくまとめられています。
写真や絵・図が多く用いられているだけでなく、本文の漢字には仮名が振られているので小学生でも読むことができます。もちろん内容もしっかりしているので、大人でも十分に勉強になります。ぜひご一読してみてはいかがでしょうか。
なお本の中でも紹介されていますが、地方病の中間宿主であるミヤイリガイは8mm程度の非常に小さいものです。よく間違えられるカワニナと比較するとその差は歴然です。比較写真や生きているミヤイリガイの写真は杉浦醫院で撮影させていただいたものです。